検査部
検査部には2名の医師と、22名の臨床検査技師が所属しています。臨床検査技師は主に、患者さんから採取した血液や尿、喀痰などを検査する検体検査と、患者さんに検査室へ来ていただいて直接検査する生理検査を担当します。この他にも、採血室での採血業務、夜間・休日の宿日直業務も行っています。
shield医師スタッフ
検査部長
- 福井忠久Tadahisa Fukui
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- 免許取得
- 平成7年
- 専門分野
- 腫瘍内科
- 資格等
- 日本内科学会認定内科医、総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医。難病指定医、日本消化器病学会東北支部評議員、山形大学医学部臨床教授(臨床腫瘍学)、日本老年医学会高齢者研修会受講、緩和ケア研修会終了、臨床研修指導講習会受講
検査部副部長
- 秋葉昭多郎Syotaro Akiba
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- 免許取得
- 平成20年
- 専門分野
- 消化器
- 資格等
- 日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、臨床研修指導医講習会受講
shield専門資格を持つエキスパート
検査部には様々な専門資格を持つエキスパートが多数在籍しており、正確で精度の高い検査を行っています。また、院内感染対策チームや栄養管理サポートチーム、クリニカルパス委員会、糖尿病教室など、院内のチーム医療にも積極的に参加しています。
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- 細胞検査士
- 2名
- 国際細胞検査士
- 2名
- 超音波検査士(消化器領域)
- 2名
- 超音波検査士(循環器領域)
- 5名
- 超音波検査士(表在領域)
- 1名
- 認定輸血検査技師
- 2名
- 認定臨床微生物検査技師
- 1名
- 感染制御認定臨床微生物検査技師
- 1名
- 日本糖尿病療養指導士
- 1名
- NST専門療法士
- 1名
- 認定病理検査技師
- 2名
- 認定臨床化学・免疫科学精度保証管理検査技師
- 1名
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- 認定緊急検査技師
- 1名
- 遺伝子分析科学認定士(初級)
- 1名
- 認定認知症領域検査技師
- 2名
- 二級臨床検査士(病理)
- 2名
- 二級臨床検査士(微生物)
- 3名
- 緊急臨床検査士
- 1名
- 細胞治療認定管理師
- 1名
- 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
- 3名
- 有機溶剤作業主任者
- 4名
- 健康食品管理士
- 3名
- 山形糖尿病療養指導士
- 2名
(以上重複含む)
shield主な設置機器
情報システム | 総合検査情報システム、生理検査(波形データ・画像データ)管理システム |
採血室 | 自動採血管準備システム |
一般検査 | 全自動尿分析装置、全自動尿中有形成分分析装置 |
血液検査室 | 全自動血球分析装置、ディスカッション顕微鏡 |
生化学検査室 | グリコヘモグロビン測定装置、生化学自動分析装置、全自動血液ガス分析装置、 全自動血液凝固分析装置、全自動免疫測定装置 |
輸血検査室 | 全自動輸血検査システム |
細菌検査室 | 全自動血液培養装置、全自動細菌同定・感受性検査装置 |
病理検査 | 密閉式自動固定包埋装置、パラフィン包埋ブロック作製装置、 凍結組織切片作製装置、自動免疫染色装置、バーチャルスライドシステム |
生理検査室 | 超音波診断装置 4台、解析機能付心電計 3台、呼吸機能検査装置 脳波計、誘発電位検査装置、血圧脈波検査装置、皮膚灌流圧測定装置 重心動揺計、睡眠時無呼吸検査装置 |
聴力検査室 | オージオメーター、インピーダンスオージオメーター |
shield検体検査室
検体検査室は、生化学検査、血液検査、一般検査、輸血検査に分かれています。
生化学検査
血液や尿などに含まれる成分を分析して体の状態を調べる検査です。
肝機能、腎機能、脂質、血糖のほかにホルモン検査や腫瘍マーカー検査、感染症検査として肝炎ウイルスやHIV、梅毒の検査なども行っています。生化学検査では約90項目についての検査をすることが可能です。臨床検査技師は検査を実施するだけではなく、迅速に正確な検査データを出すために重要な機器のメンテナンスや精度管理も行っています。
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- 肝機能、腎機能、脂質など
約50項目を測定
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- 血糖値やHbA1c
(ヘモグロビンA1c)の測定
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- 感染症やホルモンの検査
血液検査
赤血球、白血球、血小板などの数や細胞の形態(血液像)を調べます。
細胞の数や形態で貧血や炎症の有無、白血病などの病気がないかを検査しています。
また、血液の止血機能をみる凝固検査も行っています。これにより血液の止まりやすさや血栓ができやすい傾向にないかを確認できます。抗凝固剤を服用している方のモニタリングにも用いられています。
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- 血液像
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- 血球算定・血球像染色装置
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- 血液凝固分析装置
一般検査
尿中のタンパクや糖、潜血など計9項目を検査します。必要に応じて顕微鏡で尿中の細胞の観察も行います。これにより腎臓や尿路系だけではなく全身の状態を知ることができます。また、便潜血検査、髄液検査、精液検査などの検査も行います。
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- 尿定性検査自動分析装置
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- 尿沈渣顕微鏡写真
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- 尿沈渣自動分析装置
輸血検査
輸血検査では、血液型検査(A,B,O,AB)や、安全な輸血治療を行うための様々な検査を行っています。また、献血によって提供される貴重な血液を厳重に保管・管理している場所でもあります。外来や病棟、手術室などへの輸血用血液製剤の出発地点です。血液型検査などの主な検査は全自動輸血検査装置によって行われますが、機械では判断することのできない特殊な血液型や、輸血を安全に実施するために必要な検査は臨床検査技師の手によって検査(用手法)をし、患者さんに合った血液製剤を提供します。
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- 全自動輸血検査装置
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- 輸血用血液製剤
(照射赤血球液)
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- 用手法の検査試薬の一部
採血室
採血室は臨床検査技師と看護師によって運用しています。採血管準備システムを導入しており、採血管が自動で発行されます。患者認証システムにより患者間違いを防いでいますが、採血時も患者確認をお願いしています。
採血室に入ると、採血番号券の番号が案内板と各採血台に表示されます。ピンク色の採血番号札の番号でお呼びしますので、指定された採血台までお越しください。採血の際は検査内容によって、順番が前後することがありますのでご了承下さい。
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- 採血室窓口
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- 採血室待合
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- 自動採血管準備装置
採尿室
尿検査のある人は、採尿室(トイレ)で尿を採り、トイレの中の窓口に提出して下さい。
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- 採尿室
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- 尿提出場所
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- 採尿室(車イス用)
shield病理検査室
病理検査室では、組織検査・細胞検査・病理解剖を行っています。
組織検査は、手術で摘出した臓器や胃カメラなどの内視鏡検査で採取した組織について、臨床検査技師が標本を作製し、病理医が悪性か良性かを診断します。悪性の場合は、病変の広がりやリンパ節転移の有無等を確認します。
細胞検査は、病変部に針を刺したり、ブラシでこすったりして採取した細胞を顕微鏡で観察し、悪性細胞の有無を調べます。この検査は、細胞検査士の資格を持つ臨床検査技師が行い、悪性が疑われる場合は細胞診専門医が診断します。
病理解剖は、お亡くなりになった患者さんに対して、ご遺族の承諾を得て行われます。死亡原因の究明や治療効果の判定などを目的としています。
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- 腎臓の組織像
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- 肺がんの細胞像
shield細菌検査室
細菌検査室では、感染症が疑われる際に、喀痰、血液、尿などの検査材料から、感染症の原因菌を見つけ出す検査をしています。
スライドガラスに検査材料を塗抹して染色・鏡検をしたり、専用の寒天培地を用いて菌を培養し、原因菌の特定を行っています。
さらに、原因菌に対してどのような薬剤が有効なのかを調べています。
また、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどのウイルスの検査も行っています。
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- 顕微鏡検査
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- 培養検査
shield生理検査室
生理検査室では、患者さまに直接触れて体の機能を調べる検査を実施しています。心電図検査、呼吸機能検査、血圧脈波検査、超音波検査(心臓・腹部・頸動脈・甲状腺・下肢動静脈・腎動脈)、脳波検査、睡眠時無呼吸検査など様々な検査を行っています。また、聴力検査室で行われている各種聴力検査も生理検査室のスタッフが担当しています。
心電図室の様子
- 心電図検査手足と胸に直接電極を装着することで、心臓の電気的活動を記録する検査です。不整脈や心筋梗塞、心室肥大、薬物作用、電解質異常などの診断に活用されています。検査時間は5~10分程度です。
肺機能検査中の様子
- 肺機能検査スパイロメータという装置を用いて息を吸ったり吐いたりして頂き、息を吸う力、吐く力、酸素を取り込む能力などを調べる検査です。正しい検査結果のためには、最大限まで頑張っていただく必要があります。呼吸器の症状がある方の肺機能評価を行い治療に役立てたり、術前検査として行い全身麻酔の際の呼吸管理に活用されています。検査時間は15~30分程度です。
エコー検査中の様子
- 心エコー検査胸に超音波の機械をあてることで心臓をモニターに写し出し、機能や構造を調べる検査です。心臓弁膜症、心筋梗塞、心不全などの診断および治療効果判定に活用されています。検査時間は30分程度です。腹部エコー検査お腹に超音波の機械をあてることで腹部の臓器(肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓など)をモニターに写して観察する検査です。空腹時に行う必要がありますので、朝食を食べないで来てください。検査時間は30分程度です。
聴力検査中の様子
- 聴力検査耳の聞こえ方を調べたり、鼓膜の張り具合を調べたりする検査です。検査時間は15~30分程度です。
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